発足・主な活動 等

【発足】

当会は、日本の伝統芸能である狂言鑑賞の機会を市民に提供しようと、平成4年から毎年1回開催している「紀ノ川市民狂言」の実行委員会のメンバーの有志が中心となり平成6年4月に発足しました。
会員は当時、演技者5人、舞台製作・着付けスタッフ9人の14人。毎週1回、大蔵流大和座狂言事務所(大阪府吹田市・安東伸元主宰)から講師を招いて演技と着付けの指導を受け、平成9年2月の【第6回紀ノ川市民狂言】に【しびり】で初舞台を踏みました。以後、市民狂言会は毎回出演し、素人らしい新鮮な演技と親近感が市民に浸透しています。この活動が当局に認められ。自治宝くじの一般コミュニティー助成事業で狂言装束も整備する事ができました。また、平成14年度橋本市文化奨励賞を受賞。



【その後の主な活動】

<定期公演>

毎年1回2月頃に実施の「紀ノ川市民狂言」は平成19年2月公演で第16回を迎えました。
当会は実行委員会の中心メンバーとして準備、運営に当たるとともに、第6回以降毎回出演して2〜3曲を上演。いつも約400人収容の橋本市教育文化会館大ホールが満員となります。観客は、物語の展開を楽しむ事もさることながら、笑いのつぼを心得、待ち受けていたようにどっと笑い拍手するなど舞台と一体になった観劇姿勢に指導者の安東先生も、【橋本のお客さんは本当に上質。狂言を楽しむ会が成長するのと一緒にお客様も成長している】と手放しで誉めて下さいます。


<中央の能・狂言を紹介>

平成10〜12年度(年1回)文化庁・文化のまちづくり事業で。重要無形文化財指定者の能・豊島三千春、人間国宝の狂言・茂山千作や茂山あきら、茂山千三郎らを招き、又、平成14年には日本芸術文化振興会・地域芸術文化活性化事業として和泉流狂言<野村萬斎 狂言でござる>を主催。


<草の根の文化活動>

平成13年から、橋本市内にある隅田八幡神社、市脇相賀大神社、胡麻生・相賀八幡神社、山田・一言主神社、神野々・稲荷大社の境内で薪狂言会を開催。それぞれ地域の住民や狂言ファンら300〜400人が、神社本殿をバックにした古典芸能発祥の原風景の中で上質の笑いを楽しんでくださいました。
このほか平成11年、弘法大師の開いた高野山にまつわる刈萱堂の千里御前法要で創作狂言「親子問答」を上演したのをはじめ橋本市の姉妹都市ロナパーク市から来日した姉妹都市委員会の歓迎会や「きのくに子どもの村学園」で児童生徒の狂言を披露。小、中学校の総合学習として橋本中学校、三石小学校で開催。橋本市文化祭で狂言装束着付け体験も恒例化している。平成17年度文化庁・伝統文化活性化国民協会事業「子ども狂言教室」を開催、今年度で3回目を迎えます。この様に国際交流や青少年育成、地域文化事業へ協力などに積極的に取り組んでいます。


<現状(2007年4月現在)>

会員 32人
事務局 会長宅
【会長 後藤光基 〒648-0072 橋本市東家2-6-8 Tel:0736-32-1038】
演目数 「しびり」「鬼瓦」「附子」「柿山伏」「蝸牛」「口真似」「左近三郎」「いろは」
      「魚説教」「清水」「舎弟」「太刀奪」「萩大名」「盆山」「骨皮」 等

会員は役者8名、スタッフ26名と充実して、機動力、活動範囲が広がっています。
また、舞台製作スタッフは、大阪などの能舞台を見学するなどし、舞台、や鏡板、橋掛り、1、2、3の松、揚幕など能・狂言の上演に必要な舞台設備をすべて手作り。文化会館などのホールはもちろん、神社の境内や学校、公民館などどこにでも出前公演できる体制を整えています。
昨年度、文化の創造街づくり事業でリーダー研修事業を活用して狂言についての研鑽を重ね、より以上の幅広い活動の可能性を期待しています。




≪県民文化事業≫

37回県民文化祭参加
平成16年10月23日(土)
伝統古典芸能 狂言と出会うひととき 橋本市立三石小学校

39回県民文化祭参加
平成18年12月10日(日)
橋本市合併記念伝統古典芸能祭 橋本市立産業文化会館(アザレアホール)


≪国民文化事業≫

第20回国民文化祭・ふくい2005
気比の海に幽玄の風 能楽の祭典出演  狂言 附子
平成17年11月3日(木・祝日) 福井県敦賀市 会場 プラザ万象能楽堂


≪文化庁・伝統文化活性化国民事業≫

子ども狂言教室 対象受講生 橋本市小学生15名
第1回 平成17年8月13日から 平成18年3月25日  15回  発表会 4月9日
第2回 平成18年7月15日から 平成19年2月17日  15回  発表会 2月18日

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